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弘前大学附属図書館貴重資料
弘前大学蔵ねぷた絵

令和3年9月24日更新
「弘前大学蔵ねぷた絵」の利用について
現物の利用はできません。
昭和39年から平成15年の大型ねぷたの鏡絵,見送り絵は「津軽の華」制作委員会編『津軽の華 弘前大学所蔵ねぷた絵全作品』(弘前大学出版会 2004年)をご覧ください。

   弘前大学蔵ねぷた絵
点数:100箱(令和3年9月24日現在) 詳細:弘前大学蔵ねぷた絵目録 (PDFファイル:207KB)
<概 要>(平成22年[2010年]1月19日 貴重資料指定)
  本資料は,本来,本学に所蔵されていたものであるが,現在,附属図書館に移管・収蔵されている。周知のように,本学は,8月1日〜7日までに開かれる弘前ねぷた祭りに参加し,昭和39年(1964)の第1回から第46回まで(以降,毎年更新中。2019年,第56回に参加。2020〜2021年は合同運行中止)ねぶたの運行を実施している。当資料は,第1回参加から第46回まで(以降,更新中)の,祭りの出陣の際に実際に使用した大型ねぷたと一部小型ねぷた表裏の絵であり,祭り終了後,裏打ちして保存されてきた。絵師は,巨匠の故竹森節堂氏をはじめ,故石沢龍峡,故阿部義夫,三浦呑龍,高橋翔龍・八嶋龍仙(聖龍院龍仙)の各氏であり,いずれもすばらしい画業を残し,現在ご活躍中の方々もおられる。
   本来,ねぷた絵は,ねぷたの最終日,いわゆる「なぬか日」の日中に,岩木川に流す「ねぷた流し」が慣例であったが,本学では初参加以来,「ねぷた流し」は行わず,前述のように表装して毎年保存してきた。したがって,県内はもちろんのこと,全国的に見てもねぷた絵を本学のように系統だてて保存した例はなく,その点でも貴重な資料であることは間違いない。平成21年(2009),その実績が認められ,弘前ねぷた絵保存会から『弘前ねぷた保存会会長賞』を受賞している。
   第1回のねぷた祭りに参加して以来46年(以降,更新中)を経過して,保管中の「ねぷた絵」の中には退色・変色が目立つものもあるが,おおむね保存状況は良好であったことから,劣化はかなり食い止められている。
  なお,「弘前大学蔵ねぷた絵」に関しては,「津軽の華」制作委員会編『津軽の華 弘前大学所蔵ねぷた絵全作品」(弘前大学出版会 2004年)に詳細な解説があるので,同書を参照されたい。

(弘前大学名誉教授・元附属図書館長 長谷川成一)

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