ここでは弘前大学附属図書館貴重資料「津軽領元禄国絵図写」のデジタル版を掲載しています。高解像度画像を拡大・回転表示し、細部までご覧いただけます。

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この絵図は、弘前藩が江戸幕府から元禄時代(1697〜1700年代)に徴収された津軽領国絵図の写と見られています。国絵図とは、近世の統一政権が全国支配のために諸大名に命じて作成・提出させた一国単位の絵図です。津軽領の国絵図は、正保、元禄、天保の3回作成されたことが資料により確認されていますが、元禄の国絵図はこれまで発見されておらず、正本・写ともに失われたと考えられていました。

絵図には弘前城下をはじめ、約300の村名などが記載されており、主要交通路、白神岳などの山岳や河川、津軽半島北端部にあるアイヌの\(えぞ)村、各村の村高なども書き込まれ、当時の津軽領内の地理、経済などの情報が一目で分かる大変貴重な資料です。

津軽領元禄国絵図写

3m38cm×3m96cm

1701年頃

縮尺:
2万1600分の1
所蔵:
弘前大学附属図書館
作者:
狩野派絵師