附属図書館医学部分館展示室の完成を記念して，去る６月19日から７月26日まで，第１回特別展示会「ノーベル医学・生理学賞に見る現代西洋医学の系譜」展を開催しました。
　かねてから医学部図書委員会では「これからの医学を担う学生や若手研究者の心に，将来の診療，研究，教育へ何かの想いをもっていただきたい」という意図で議論を重ねてきましたが，今年，医学部分館２階に小さいながらも展示室を設けたのを記念し，第１回特別展示会を実現しました。
　展示資料は，医学部図書委員でもある麻酔講座松木明知教授が，30年にわたって収集してきたノーベル医学生理学賞受賞者の論文・著書など数百点の中から約百点を選びだし，通常見ることの出来ない貴重な資料を数多く展示しました。
　特に1962年の受賞者クリック，ワトソン，ウィルキンスらのネイチャー誌のＤＮＡ二重ラセン構造に関する論文別刷は，三人のサインが入っている極めて貴重なものであり，見学者から好評をいただきました。
　期間中514名の来館がありましたが，この中には多くの一般市民の方も見学されました。引続き，第２回特別展示会「弘前藩医松野家資料展」を10月23日（月）から11月24日（金）まで開催しております。
　来春には，松木教授が所蔵しているウィリアム・オスラー関係論文の展示会を開催する予定です。

（附属図書館医学部分館・資料情報係）