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先輩から新入生のみなさんへ 資料収集に役立つ書庫などの利用方法

人文学部研究生  Daniel J. Sullivan

 一見すると,弘前大学の図書館はアメリカの大学の図書館と比べると,余り差がないようだ。参考図書室や,新聞・雑誌室,コンピューター室などがあるし,書物がデューイ十進分類法で整理されているのだ。はじめて本図書館に寄って見た時,「ごく小さな」と思ってがっかりした。しかし,図書館を見学したり頻繁に使用したりするうちに,様々な役立つものを発見することができた。
 日本文学を中心に勉強している研究生の私は色々な稀覯本や論文などを利用しなければならない。文学に関する書架に並んでいる本を初めて見た時,有用な書物をあまり見なかった。
 それに,英語で書いている文学批判の書が必要になった時に,いくら探してもどうしても見つけられなかった。それで,ある日,図書館の職員の助けによって,書庫に案内して貰って安堵の胸を撫で下ろした。
 私にとって弘前大学附属図書館の一番良い所はこの書籍に充ちている書庫です。
 3年生の後期から書庫に入れますが,参考までに自分の経験をお話ししましょう。
 書庫は二つに分かれているので,注意して下さい。和書の書庫の入り口はメインカウンターの後ろにある。五階まであるので和書が沢山あって当然だ。洋書の書庫入り口は参考図書室カウンターの近くにあるが,ちょっと見つけ難いので,カウンターの職員に聞いてみて下さい。
 和書と洋書が極めて沢山あると思うが,必要な書物がない時には,他大学等から借用するInter Library Loan(図書館間相互貸借)サービスもある。参考図書室カウンターで申込書に記入し提出すると,全国の大学図書館が持っている書籍からコピーで取り寄せてくれるので,何でも手に入れることができます。過去2年間,弘前大学附属図書館の多大な資料や職員のお陰で,私の研究活動が万事円滑に進みました。
 お世話になった方々にありがとうとお礼を申し上げます。
 新入生の皆さんも図書館を利用して,多くの知識を得て下さい。

(ダニエル・サリバン)


弘前大学附属図書館 Hirosaki University Library