Library today no.9 (Feb. 14, 2001)

弘前大学のIT革命を目指して

− 図書館講演会のご案内 −

 情報技術の目覚ましい発展により,学術情報の迅速な収集とサービスをその主たる使命とする大学図書館は,伝統的な資料形態である図書や雑誌のみでなく,情報の電子化に対応したサービスが求められております。既に時代に対応した大学としての情報サービスを提供している他大学の状況を2名の講師を招き,附属図書館主催による講演会を開催することになりましたので,多数ご出席くださるようご案内いたします。

開催日 平成13年3月1日(木)
場 所 弘前大学附属図書館研修室(3階)

13時30分〜
1.演題: 大学図書館における電子図書館の実際
筑波大学附属図書館
小西 和信 氏
 筑波大学では,電子図書館的機能の充実は,今日の大学図書館がかかえる最も重要な課題の一つととらえ,平成3年から2期6年にわたる整備計画としてこの課題に取り組んでいます。現在は,この取り組みを更に発展させ,「高度発信型電子図書館システムの構築」という課題を掲げて利用者への電子図書館サービスの充実を進めています。
 これは,所蔵する貴重資料だけでなく,学内で生産される学位論文,紀要論文等の研究成果を電子化して世界に発信し,教育研究の活性化を支援しようとするものです。
 こうした筑波大学での実際とこれからの電子図書館の流れをご講演いただきます。
 
 【参考URL】 http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/riyou_annai/dl.html

15時00分〜
2.演題: IT(情報技術)社会における情報サービスの拡充
富山大学附属図書館
笹川 郁夫 氏
 富山大学では,情報委員会を立ち上げてIT(情報技術)社会に対応した大学の情報基盤を整備し,IT授業,次世代ITを活用した未来型の教育研究開発事業(教務情報,学生・厚生情報等)を実現するための検討を開始するとともに,附属図書館における電子図書館的機能の整備・充実方策について策定を進めているところであり,その一つとして,附属図書館の新刊情報を携帯電話で表示する「i−bookサービス」の試行を開始されました。このサービスは学生の携帯電話所有率が高まるなか,効果的な情報伝達手段の一手法として取り入られました。また,同氏は東京大学情報基盤センター図書館電子化部門の「iモード版OPAC」の試行開始についても協力されたと伺っております。こうした富山大学での活動をご講演いただきます。
 
 
【参考URL】 富山大学附属図書館「i−Bookサービス」 http://www.toyama-u.ac.jp/tya/library/ketaiinf.html
東京大学附属図書館「iモード版OPAC」 http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/news/news/kiban_00_12_14.html

講演会の問い合わせ先: 附属図書館情報管理課総務係(内線: 3155)